運動療法ってどうやるの?
運動にはどんな効果があるの?
2型糖尿病では、運動することでさまざまな症状が改善されます。
- 1. 血糖を下げる
- 2. 体重を減らす
- 3. 心臓や肺のはたらきを強化する
- 4. 血圧を下げる
- 5. 筋力を強くし、老化を予防する(骨粗鬆症などの予防)
- 6. 血液の循環をよくする
- 7. ストレス解消 など
どんな運動がよいの?
ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動と、ダンベル運動やスクワットなどの筋力トレーニングを行うことが推奨されています。
有酸素運動は、強すぎず弱すぎず、人と会話できる余裕がある程度の運動を15分以上続けることが良いとされています。
また、水中歩行は、有酸素運動と筋力トレーニングを同時に行え、ひざの負担が少ないため、安全かつ有効です。
食後1時間くらいの運動が最も効果的です。
どのくらいのペースがよいの?
■ 計画を立てて、少しずつステップアップしましょう
軽い運動を毎日の習慣にすることは、血糖コントロールの大切な要素です。
いきなりの過度の運動ではなく、まずは少しずつ体を動かすことを意識していきましょう。
■ 大切なのは、小さなステップアップ
毎日の運動量が少しずつしか増えなくても、結果的には大きな効果を生みます。自宅や会社、余暇の時間、用事をしている時間などを使って、体を動かすことを意識しましょう。
■ 日常生活に軽い運動を簡単に取り入れる方法とは…?
- エレベーターやエスカレーターではなく、階段を使う
- バスや電車を、一駅手前で降りて歩く
- テレビ鑑賞中や電話中に、その場で足踏みする
- 駐車場では、車を遠くに駐車する
- ガーデニングなどで体を動かす
主治医の先生に確認しましょう!
合併症がなく、血糖コントロールが安定している人や、合併症があっても軽い人が運動に適しています。
病状によっては、運動が病状を悪化することもありますので、運動を始める前に主治医の先生とよく相談しましょう。
特に、低血糖を起こす可能性が高い方は十分に注意してください。